以出齋 | Itshoh Tse

禮以行之 孫以出之 信以成之

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【韻鏡考】第七章 字音の成立

【本文】 第七章 字音の成立 【文字の創製】縱ひ文字國なる支那なりとも、未だ文字無かりし以前は、言語のみにて、意志を通じたりしなり。而して漸く人智進み、世務多端となるに隨ひ、之を記載する必要を生ずるに至り、始めて文字を製して、毎語に一字を當て…

【韻鏡考】第六章 音圖製作の目的及び用法

【本文】 第六章 音圖製作の目的及び用法 前章に述べたるが如く、切韻編集に先ちて、既に音圖の存在したりとするときは、そ【隋代切韻を編集せし因由】は何等の目的に向ひて製出せられしにか。今之を知らんと欲せば、先づ隋代に於いて、切韻の編集せられたる…

【以出齋日誌】辛丑年六月初五

蔣斧《唐寫本切韻》跋(一九〇八) 【現在進行中】 大矢透《韻鏡考》國語譯 > 【目次】 【更新進度】 380606/11//【韻鏡考】第七章//開始本文錄入。380606/10//【韻鏡考】第六章//補完國語譯。380605/21//【韻鏡考】第六章//開始國語譯。380604/17//【韻鏡考…

【韻鏡考】第五章 韻鏡の原型は夙に隋代に成れり

【本文】 第五章 韻鏡の原型は夙に隋代に成れり 若夫、一篇の字書、或は韻書を編成せんとするに方り、一に唯、既成の樣式體裁を摸倣し、墨守するものにあらざる限り、文字音韻を蒐集して、之を適當に分類序列するに【韻鏡内外轉其の他の次第と切韻の二百六韻…

【韻鏡考】第四章 韻鏡の原形の尋繹

【本文】 第四章 韻鏡の原形の尋繹 【韻鏡以前の音圖】抑も韻鏡一類の音圖は南宋に於いて、張麟之が訂正刊行せし以前、既に數種有りし【楊中修切韻類例】ことは、司馬光と殆ど同時の楊中修に、切韻類例と云ふが有りて、之に四十四轉の音【孫覿が鴻慶集】圖あ…

【韻鏡考】第三章 韻鏡の歸字の時代の觀察

【本文】 第三章 韻鏡の歸字の時代の觀察 凡そ、今の世に在りて、隋唐時代の字音の全象を略〃模索し得べきは、廣韻の外無く、宋9/10【廣韻の唐韻との關係】代の字音の審に知らるゝものは、集韻に如くは無し。廣韻は、宋初に於いて、陳彭年等が唐韻を校正増補…